和風インテリアで花を楽しむ!魅力的な花飾りのアイデア5選
和風インテリアには、美しい花を取り入れることでさらなる魅力を引き立てることができます。花と器の調和を考えることや華やかな花々が彩る和風空間の作り方など、様々なアイデアがあります。さらに、季節感溢れる和の花でアレンジメントを楽しんだり、和の要素を取り入れた和洋折衷なフラワーコーナーを作ることもできます。また、日本の四季を感じる和風フラワーアートも魅力的です。和の美を楽しみながら、お部屋やお店の雰囲気を一層引き立てるフラワーアレンジメントのアイデアをご紹介いたします。
花と器の調和を考えて「和の美」を引き立てる
和風のインテリアには、和の美の要素を入れましょう。花と器の組み合わせは、特に魅力的な作品を生み出すポイントとなります。
和の美は、花や器を単体として考えるのではなく、その組み合わせによっても引き立てられます。和の空間に調和する作品を作るために、花と器の調和を考えましょう。
「花と器の調和を考える」とは、花の鮮やかな色彩や豊かな形状を引き立てるために、その花材に合った器の色や形状も考えること。もしくは器からの発想で、花材を選ぶことです。全体を和風のくは和風に合う器に合った花を合わせて活けることです。素材や色、形状、または花の色、形状を選ぶことで、花の美しさをさらに引き出すことができます。
例えば、白い陶器の器には、淡い色合いの花がよく映えます。また、黒い漆器の器には、鮮やかな赤や黄色の花が映えます。さらに、木製の器には、ナチュラルな花がマッチします。
花の色や形状と器の組み合わせによって、和の美が一層引き立つアレンジメントが作られます。花と器が調和し、まるで一体化したような美しい景色が見られるのです。
和風インテリアで花を楽しむためには、花や器の選び方にも工夫が必要です。花と器の組み合わせを考えながら、和の美を引き立たせるアレンジメントを楽しんでみてください。
華やかな花々が彩る和風空間の作り方
和風のインテリアにおいて、華やかな花々が彩る空間を作り出すことは、一つの魅力的な手段です。和風のスタイルは、日本の伝統と文化を感じさせながら、美しく調和の取れた空間を表現することが特徴です。日本文化は素材の特性を見極めて活かすことにあると思います。
例えば生け花では、まず花材をよく観察し、その花材の特徴を上手く活かしながら花の配置を組みたてていきます。そしてその時、空間も活けます。空間を活けるとは、活けられた植物と植物に生じる「間」を適度なものにすること。その植物が1本だけで立っている姿でもう十分美しい場合があるかもしれません。そのような場合には、周りに必要なのは「空間」だけになるはずです。その植物の特徴を活かすという概念をもって、花を活けると自ずと生け花になるのだと思います。
同じようなことが、日本食文化でも言えます。腕利きの料理人さんは観察眼を持っていて、その食材が持つ特徴を把握しようとされているのだと思います。食材そのものの特性や良さを見抜くことができ、味や食感や見た目の美しさに表現されているのでしょう。このようなことから、生け花文化も日本食文化も「素材を活かす」という概念が根底にあると感じます。
和風の場作りには、花選びも重要になります。この植物は活けてはいけないというような決まりは特にありませんが、洋風の花材を用いるとやはり洋風寄りになることをふまえて花材選びをしましょう。日本では輸入の植物がたくさん手に入りますので、困ったら原産地を調べるとよいです。日本に近いところの原産地だと、もう日本に根付いてしまっている植物もあるので、そういう植物は和風になるでしょう。
和風の花を活かすためには、花器の選び方も重要です。陶器や焼物、磁器など、和風の雰囲気に合った素材やデザインの花器を選ぶことで、作品全体に統一感を与えることができます。また、花器の中に砂利や石を敷いて、自然な雰囲気を演出する方法もあります。
さらに、和風の空間に仕上げるためには、少しディスプレイ(空間装飾)をするとよいでしょう。例えば、日本の庭園や茶室に見られるような、石や苔、竹などの自然素材と作品と組み合わせることで、より和の風景を表現することができます。
華やかな花々が彩る和風空間を作り出すには、花の選び方や花器の選び方、配置など、様々な要素に気を配る必要があります。しかし、その努力が実ると、和の美しい空間が広がることでしょう。ぜひ、自分なりのアイデアを活かして、魅力的な和風の世界を楽しんでください。
季節感溢れる和の花を楽しむ
和風インテリアには、季節感溢れる和の花を使ったアレンジメントがぴったりです。
春には桜や梅を取り入れて、優雅な雰囲気を演出することができます。
夏にはキキョウやアジサイなど、涼やかさを感じる花を使って、和の風情を醸し出しましょう。
秋にはコスモスや萩などで季節を感じさせるアレンジメントを楽しむことができます。
冬には椿や水仙を使って、寒い季節でも温かみを感じるアレンジメントに仕上げましょう。
季節ごとの花を使うことで、その時々の風景や季節感を取り入れることができます。
花にはそれぞれの季節で楽しむ魅力があり、絶えず変化していく様子を楽しむことができます。
また、和風インテリアに合わせて花器も選びましょう。和紙の間に花を活けられるようにしたものなどで器を手作りする場合もあります。より一層和の雰囲気を出すことができます。
和の花でアレンジメントを楽しむことで、自宅やお店の空間を和やかで優雅な雰囲気にすることができます。
ぜひ、季節感溢れる和の花を使ったフラワーアレンジメントで、和風インテリアを楽しんでください。
和の要素を取り入れた、和洋折衷な花あしらい
和の要素を取り入れた、和洋折衷な花あしらいは、和の美学と洋のエレガンスが融合した、魅力的な空間を生み出します。
花の特性を引き出す生け花(和風)は、植物が生きる姿を表現することが多いです。洋風のフラワーアレンジメントも、生きる姿を表現する要素も取り入れられたヨーロピアンフラワーデザインがありますが、1つの器に作品を完成させる際に、花材の本数が少なくなればなるほど「和」の要素を感じます。このことから和風の特徴は、「数少なきは心深し」(池坊生け花の教え)のことばに集約されているように感じます。
「数少なきは心深し」とは、数が少ないからそこにエネルギーが凝縮されているという考えがあります。モノがあふれているこの時代、いっぱいモノがあり過ぎて、何を選べばよいか迷うことに疲れてしまうことがあります。でも、選択肢が少ないと、おのずと集中力がその選択肢に向きます。言い換えると、その選択肢からエネルギーを読み取ろうとする自分が居るということです。
数が少ないことや簡素化されていて分かりやすいというのは、そこにエネルギーが込められているのだと思います。生け花という伝統文化を学ぶことで、日本人が受け継いできた哲学に触れられることは大変有意義なことです。
*私は、華道(池坊)とドイツのヨーロピアンデザインを基礎に更なるデザインを研究しているグループ(花職向上委員会)に属しているので、作風が和洋折衷になりがちです。そのような訳で「花あしらい」という、和洋折衷のコースをスクールに設けています。
花に対する考え方を広く持って自由に花のあしらいができるようになれれば、今日はどんな風に仕上げようかな?とワクワクしながら毎日が過ごせそうです。ちょっとしたディスプレイをする際には、着物や陶芸、漆器、工芸、絵画、日本画などからアイデアを頂くことも可能です。日本には伝統文化が沢山あるので、それらの作品から「間」や「色使い」「息づかい」などを感じることができることでしょう。美術館などにぜひ足を運んでみてください。
花の魅力を存分に堪能したい方には、和洋折衷な花あしらいはおすすめです。ほっと心がゆるむ和の要素を取り入れた、独特の雰囲気が漂う空間で心を癒してみてはいかがでしょうか?
日本の四季を感じる和風フラワデザインの魅力とは
和風フラワーデザインは、日本独特の美意識や四季の移り変わりを感じることができる空間づくりの素敵な方法です。季節の移ろいが日常生活に深く根付いている日本では、四季折々の花々を取り入れたフラワーアレンジメントは特に人気があります。
春にはレンギョウ、夏にはハゼ、秋にはハギ、冬には椿など、四季折々の花が和風フラワーデザインの題材となります。これらの花々は、日本の自然や風景と深い関わりがあり、その美しさを通じて四季を感じることができます。
和風フラワーデザインは、日本の伝統的な器や使ってデザインされることも一つの特徴です。花器や床の間、お道具などが揃うと、和風な雰囲気が一層かもし出されます。
畳や襖、ふすまなどがある伝統的な和室は、自然素材や自然光が豊かで、日本の四季を感じることができる空間です。そんな和室に和風フラワーアレンジメントを取り入れることで、一層、和の雰囲気を演出することができます。
日本に住むと、日本の四季や伝統文化を感じることができます。花々と伝統的な要素が組み合わさることで、素晴らしい日本の美を楽しむことができます。自宅やお店のインテリアに取り入れることで、心地よい和の空間を作り出すことができます。日本の四季を感じながら、花を楽しむ和風デザインは、人々に癒しや安らぎを提供してくれるでしょう。