[生徒さん作品] | 大阪のフラワーアレンジメントといけ花教室、アトリエ樹和花 | ブログ

[生徒さん作品]
もう一つこちらもハロウィン風
「日常の花あしらい」コース作品
*剣山使用
ニシキギを蜘蛛の巣に見立てて

NHKラジオのアーカイブでいけばな草月流の創始者である勅使河原蒼風氏のお話を放送していました。
その中で、日本の文化には「見立て」というものがあると。もの作りの際には無意識に「見立て」をしているなーと納得しながらその放送を聞きました。日本文化の奥深さを感じます。空想や発想がどこまでも広がっていく下地が日本文化にはあるのですね。

【以下はAIのGeminiさんが回答してくれた見立ての例 ↓ 】
芸術・文化における見立ての主な例
1. 庭園（特に枯山水）
龍安寺石庭（京都）：白砂を水平な海原に、波模様を波に、苔むした石を木の茂る島に見立てることで、水を使わずに雄大な自然の景観や宇宙観を表現しています。

築山：庭に作られた三角状の盛り土を富士山や**須弥山（しゅみせん：仏教の世界観における聖なる山）**に見立てる例があります（例：水前寺公園の庭園など）。

2. 茶道
茶道具の見立て：豪華な唐物（からもの）が珍重された時代に、千利休などは日常的な器物や素朴なものをあえて茶道具として採用しました。

水筒として使われていた瓢箪（ひょうたん）を花入れに見立てる。

庶民の生活用具だった竹を花入れに見立てる。

茶室：船の乗り込み口だった小さな入り口をにじり口に見立てることで、身分の上下なく、皆が頭を下げて入る場としての意味合いを持たせました。

3. 絵画
見立絵（みたてえ）：古典や故事、神話、あるいは和歌などを、当時の庶民に馴染み深い同時代の風俗や人物になぞらえて描いた浮世絵や日本画のジャンルです。

伊藤若冲の**『果蔬涅槃図（かそねはんず）』：お釈迦様の入滅（ねはん）の様子を、中央に横たわる大根をお釈迦様、周囲の野菜や果物**を嘆き悲しむ弟子たちに見立てて表現しています。

長谷川等伯の『松林図屏風』：墨の濃淡や余白を、霧や大気に見立てることで、無限の奥行きや広がりを感じさせています。

4. 舞台芸術・文学
落語：噺家が持つ扇子を蕎麦をすする時の箸や煙管に、手拭いを財布や手紙に見立てて、場面や状況を表現します。

歌舞伎：周知の古典や故事の登場人物を、同時代の遊女や役者などになぞらえる演出や趣向が多用されました。

和歌：情景に思いを重ねる表現として古くから用いられ、例えば梅の花を雪に、露を玉になぞらえるなど、自然の事物を別のものに見立てて感情や美意識を表現します。

5. 現代アート・その他
ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也氏：「ブロッコリーを森に」「ボタンをカボチャ畑に」など、日常の物を全く別の大きな世界や情景に置き換えて表現する作品を制作しています。

料理：例えば**「月見そば」は、蕎麦の上にのせた卵黄を月**になぞらえた見立てです。

見立ての核心的な意味
見立ての魅力は、単なる比喩ではなく、鑑賞者・使用者の想像力や連想を促す点にあります。簡素なものや別の用途の物に、意味や価値を重ね合わせることで、豊かな精神性や美意識を生み出し、日本の文化や芸術を深めてきました。

簡素さの中に豊かさを見出す：茶道における利休の茶道具のように、豪華さや完成度を求めず、日常の中にあるものに新たな美を見出します。

想像の余地：全てを描写せず、見る人に想像させる「余白」を生み出すことで、受け手と作品との間に深い関わりが生まれます。

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